おいしいらしい名古屋市の水道水

おいしいお水

名古屋市の水道水はおいしいとよくクチコミで聞きます。

水道水がおいしいと評判の都市は日本中探してもそうはありませんが、愛知県の 名古屋市は珍しくこれに該当するようです。 そんな噂を聞いて「お水がおいしいって言うのは物の例えで、キャバクラとか 水商売がおいしいって意味じゃないの?」と疑問に思いいろいろ調べたのですが、 どうも本当のようでちょっと驚きました。 蛇口を捻るだけで無限に出てきそうな名古屋市の水道水が、他の都市よりも格別 においしいと思われているようなのです。 飲料水はコンビニエンスストアやドラッグストア、スーパーなどで販売されている ペットボトルに入ったものが好まれますが、名古屋市なら蛇口からコップに注いで そのまま飲み干すことも出来るのです。 毎年行われている名古屋の誇れるトコロは何かとのアンケートをした際も、市民の 回答で2位に「水道水がおいしい」が入っているので自信もあるようですね。 きっと親戚が岐阜県から遊びにやってきた時も「飲んでごらんなさい、おいしいです から。よければお土産に10リットル程どうぞ。ペットボトルに詰めて鞄に入れて おくから忘れずにね。あ、そういえば4人家族でしたっけ?40リットルあったほう がいいかしら」と振舞って相手を困惑させているのでしょう。 しかも電車でやってきた親戚に対してです。 それだけ市民も誇りに思っている水道水は、適当にやっていたら出来てしまった、 なんて偶然の産物ではなく関係各所の努力によって産み出されました。 日本でもほとんどの地域では蛇口から直接水分補給をするのはワンパクな子供 くらいで、オトナはお茶やコーヒーを飲みます。 どうしても水が飲みたければコンビニでミネラルウォーターを買いますし、よほど 喉が渇いていなければ水道水を加工せずにそのまま飲むことはありません。 その理由はおいしくないからです。 ですが名古屋市ではそれを(味を)改善しようと、「日本一おいしい水プロジェクト」 を実施して水道水のおいしさと安全性を市民の皆様に広める運動をしています。 その甲斐があって「名古屋市の水道水っておいしいじゃん、不意を衝かれたよ。 これなら何杯でもいけるよね」と噂されるまでになりました。 それはそうと水道水は逆さまから読んでも水道水と、なかなか面白い文字です。 平仮名にして引っくり返すと「いすうどいす」でわけがわからなくなりますが、 漢字状態なら右から読んでも全く同じで意味も伝わります。 人間が口にするドリンクでこのような特徴を持っている物質はなかなか稀で、 この理由からだけでもなんとなく美味に感じる人もいそうですね。 とにもかくにも名古屋市は断水をしない水道水の安定供給だけでなくおいしさも 追求しており、誰でも蛇口から溢れ出る水を飲料水にすることができる都市になる、 そう固く決意をしているのです。 その恩恵はなにも直接蛇口に口を付けて飲む人にだけ与えられるものではなく、 料理をする人もそれを食べる人も受けることができます。 インスタントラーメンを作るには数百ccのお湯が必要になりますが、そのお湯は 水道から出てくるのを使うのが普通の家庭の慣わしになっています。 即ち即席ラーメンの材料には水道水も含まれているのです。 素材が良ければ完成した料理も素晴らしいものになるので、美味しい水で調理 された名古屋市のカップラーメンは、同じメーカーの同じラーメンでも東京都で 作るより数倍おいしくなるでしょう。 この効果は麺類以外にも適用されるので、名古屋グルメとされている食品の中には おいしい水のおかげで有名になったものもあるのではないかと考えられています。 ひつまぶしのように昔からあるメニューは例外としてもあんかけスパや小倉トースト や手羽先なんかは、おいしいお水があったからこそ古屋グルメとして注目を集めた のかもしれません。